優良事例(一般部門)
これまでの自主防災活動への取組
阿波市土成中学校少年少女消防隊
(徳島県阿波市)
事例の概要
■内容
- 1. 活動の方針
生徒の防火防災意識を高め、号令やきびきびした活動によって機敏な集団行動を可能にし、将来防災に役立つ人材を育成する。(現在活躍中の地元消防団員の多くが、土成中学校少年少女消防隊の経験者である。) - 2. 活動の歴史
- (1)昭和34年12月19日少年消防隊にポンプ受納式が行われ消防隊の活動が始まる。
- (2)昭和37年、現在の統合土成中学校が設立され、同時に少年消防隊も受け継がれる。
- (3)平成3年頃から救護班に女子を加え、少年少女消防隊となる。
- (4)平成16年までは、毎年1月に土成町出初め式へ参加し放水訓練を行う。
- (5)平成17年以降は町の合併で阿波市となり旧町単位の出初め式が無くなり、毎年9月の防災の日のイベントに消防土成方面分団とともに訓練に参加している。
- 3. 最近の主な活動
- (1)平成19年徳島県総合防災訓練で、自衛隊ヘリによる救援物資伝達訓練に参加
- (2)放水訓練規律訓練
- (3)国土交通省防災エキスパートによるロープワークの講習
- (4)平成20年徳島県総合防災訓練に参加
- (5)放水訓練規律訓練
- (6)非常食の配布を受け試食
- (7)平成21年第17回ヨーロッパ青少年消防オリンピックに日本代表チームの一員として土成中学校少年少女消防隊より5名の者が参加・CTIF(ヨーロッパ消防連合組織)主催で23か国の代表チーム出場
- (8)阿波市消防団土成方面総合防災訓練に参加
- (9)放水訓練規律訓練
- 4. 消防隊の日常訓練
土成中学校少年少女消防隊は、隊員のほとんどが部活動に参加しているため、訓練の中心は夏休みと冬休みになる。7・9月は、午後4時から2回、8月は、午前8時から5回、1月は、午前8時より3回程度を練習日とし集中して練習を行っている。規律訓練や放水訓練を行う。
救急救命講習
救急救命講習
消防オリンピック参加者
徳島県総合防災訓練の様子
消防オリンピック参加風景
苦労した点
大きな苦労とは言えないが、あえて挙げれば次の3点である。
- 1. 部活動練習との兼ね合いから隊員全員が集まって練習する時間を確保するために時間調整が必要だったこと。
- 2. 少年少女消防隊は、本校では長きにわたる伝統ある活動だが、隊員の確保に腐心する時期もあったこと。
- 3. 本校職員だけでは指導不十分な点もあり、消防署の方に規律訓練等について指導を受けるため時間調整をしたこと。
特徴
毎年2回9月と1月に学校単位の消防・消火訓練を中心に活動し、数年おきの防災週間には、地元消防団と共同で開催される防災訓練に参加し、防災意識の高揚に活躍している。また、昭和34年に結成されて以降、現在までの50年間にわたり活動が継続されており、卒業後に本隊員の多くが成人後に地元消防団に加入し活躍するなど防災意識の高揚に役立っている。
団体概要
阿波市土成中学校少年少女消防隊
- 構成人員
- 運動部に所属する1、2年生から約30名を選抜して編成。
隊長1名、副隊長1名、第1線6名、第2線6名、伝令6名、電源2名、救護4名
実施期間
昭和34年~