消防庁長官賞(一般部門)
地域の宝を地域の手で守るために ~地域による津波一時避難場所の整備~
正院(しょういん)地区自主防災組織
(石川県珠洲市)
正院地区自主防災組織は、地区で行われる県の総合防災訓練や市の総合防災訓練など、様々な訓練に自主防災組織として参加するなどして、防災意識の高揚を図ってきた。そのような中、東日本大震災を受け、平成23年5月から約1ヶ月半の時間をかけて、市指定の津波来襲時の一時避難場所でもある殿山を自主的に整備した。整備に当たっては、山の所有者の理解を得るとともに、消防団、各ボランティア、青年団、PTA、地域住民などの有志200名が参加。それぞれの経験や職業を生かし、木を伐採して避難路を拡幅したり、登坂に枕木や砂利を敷設したり、手すりを設置して登りやすくするなど、避難路や避難場所を整備した。正院地区自主防災組織は、地域で協力し、津波からの避難に備えている。
手作業による路面整備(砂利敷設)
階段用枕木の設置
砂利敷設が完了した避難路
手作業による路面整備(砂利敷設)