荒川防火防災女性部
(東京都荒川区)
事例の概要
■経緯
荒川消防署が春の火災予防運動行事の一環として実施した火災予防フェスティバルの中で、荒川防火防災女性部の主催により火災予防チャリティーバザーを実施した。当該女性部は、その収益金で住宅用火災警報器を購入し、一人暮し高齢者や、身体の不自由な方がいる世帯に配付した。
■内容
- 1.第1回目の火災予防チャリティーバザーは、平成13年3月の春の火災予防運動で実施し、その時の収益金は三宅島噴火災害の義援金として日本赤十字社東京支社に寄付した。
- 2.第2回目は平成14年3月に実施した。当時、東京消防庁は住宅火災予防及び焼死者防止対策を推進中であり、荒川防火防災女性部としても当時の状況を踏まえ、火災予防チャリティーバザーの収益金を住宅用火災警報器の購入に充て、一人暮し高齢者、高齢者のみの世帯、身体の不自由な方の世帯を優先に住宅用火災警報器を配布した。
以後、火災予防チャリティーバザーは平成16年3月まで3回実施し、いずれも収益金で住宅用火災警報器を購入した。
特に、平成16年3月は火災予防条例の改正前のタイムリーな時期に実施した。 - 3.バザー用品の収集は、会員、町会、事業所、消防署員等に依頼し収集した、衣類、日用雑貨品等を中心に毎年約700から1000点が集まり、その分類作業、値段付け作業を当該女性部の会員で行った。
- 4.その結果、第2回から第4回までの火災予防チャリティーバザーの収益金で合計615個の住宅用火災警報器を購入し、高齢者等災害時要援護者の家庭に配布した。
- 5.平成17年は、バザー用品の不足など諸般の事情で火災予防チャリティーバザーは一時休止したが、この代わりに春の火災予防運動行事の一環として行われた火災予防フェスティバルにおいて、地域住民を対象とした防災クイズや住宅用火災警報器の展示など、住宅防火に関する普及・啓発を行った。
荒川防火防災女性部は、地域の行事等あらゆる機会をとらえ、住宅用火災警報器の設置促進を図るため、今後とも、火災予防チャリティーバザーを実施していく予定である。
分類作業・値段付け
バザー会場の様子
バザー会場の様子
バザー会場の様子
分類作業・値段付け
購入した住警器
バザー会場の様子
バザー会場の様子
バザー会場の様子
苦労した点
バザー用品の収集、分類作業、値段付けは、家庭や仕事を持ちながらの作業であり、収集だけで数日を要した。また、大量のバザー用品の分類、値段付けは大変な労苦であり、作業に丸一日を要した。
特徴
- 1.消防署が主催する火災予防フェスティバルの中で実施したことから、住宅火災の予防啓発、住宅用火災警報器の設置促進に効果を挙げた。
- 2.火災予防条例の改正を前にして非常にタイムリーであった。
- 3.平成14年から16年と3年間に渡り継続して実施しており、合計615個の住宅用火災警報器を購入し、高齢者等災害時要援護者宅に配布した。
団体概要
荒川防火防災女性部
- ・ 発足:平成元年9月5日
- ・ 構成:17地区、55支部(町会)
部長:1名
副部長:5名
地区長:17名
会員:110名