下綴女性消防クラブ(福島県いわき市)
事例の概要
■内容
当団体は、昭和62年の設立以来、隊長を中心に地元消防団や社会福祉協議会等と連携を図り、多様な活動を活発に推進している。
主な活動としては、高齢者が調理中に衣服に燃え移るのを防止するための「防炎アームカバー」や緊急時に慌てず通報ができる「緊急通報プレート」等を作成し高齢者へ配布する活動、幼少年に対し防火啓発を促進するために、「防火こま」や「防火たこ」等を作成し配布する活動、お手玉で防災意識の高揚を図る「防災数え歌お手玉遊び大会」の開催など、幼少年から高齢者まで幅広い年齢層への防火意識の向上に貢献している。
特に、平成13年からは、家庭からの出火防止を啓発するため寸劇「長電話のお母さん」を上演し、地域だけでなく市内全域から上演依頼がり好評である。
平成16年には、耳の不自由な人にも劇を通して防火意識を高めてもらおうと、手話でこの寸劇を上演し、障害を持った方への防火意識の向上に貢献した。
また、以前から、一般の方を対象とした防災手話講習を行い、安心、安全な地域づくりに貢献している。
手話による防災寸劇「長電話のお母さん」
防災寸劇「長電話のお母さん」の様子(幼稚園にて)
手話による防災寸劇「長電話のお母さん」
小学生との防火たこ作り
小学生との防火たこ作り
防災数え歌お手玉遊び大会
防火啓発用の防火たこ
防火たこに同封するはがき
防災お手玉
防災手話講習会
高齢者への防災グッズの配布
苦労した点
毎年、どのような活動が有効か、活動計画を作成すること及び継続的に隊員を確保することである。
特徴
さまざまな活動をしてきた中で、防火寸劇「長電話のお母さん」は、クラブ員全員で企画し、完成させた作品であり、地域の方はもとより、市内の多くの方に評価していただいている。
団体概要
- ・設立年月日:昭和62年10月8日
- ・隊員数:56名
実施期間
昭和62年~