優良事例
(一般部門)
防災ことづくり、地域の自主防災活動
中浜地区自主防災組織
(高知県土佐清水市)
事例の概要
■経緯
中浜地区は地理的に三方を山に囲まれ、一方が海に面し集落の70%が海抜4m以下にあり、南海地震が発生すれば約8分後には津波の第一波が襲来し、甚大な被害が予想される。地震・津波より一名の犠牲者を出さないよう、また、被害の軽減を目指し平素より取り組んでいる。
■内容
- 1 地区の避難道の整備、集落全体で地区民が数分以内で避難できるように避難道・避難場所等の新設工事。
- 2 避難訓練の実施、県・市・自主的な訓練を年3回以上実施。
- 3 海外からの視察の受け入れ、ミャンマー土木関係者、インドよりマドラス大学教授の視察の受け入れ。
- 4 地区民総出の防災運動会を毎年実施。
消防団員との合同放水訓練
避難道・手すり取付け作業
防災運動会(救助訓練)
インドからの視察
防災運動会(炊き出し班による昼食おむすび配付)
マダガスカルからの視察
ミャンマーからの視察
苦労した点
- 1 避難道の設置にあたり、土地の所有者との折衝。
- 2 集落全体が6地区で構成されており、地区ごとに班長を選任、その他に給食班、応急救護班、広報支援班を組織するが、人選に苦慮した。
- 3 高台に居住する者を広報支援班として協力を得るために、理解と説得に時間を要した。
- 4 避難道の取り付けを行うが、後の維持管理等、地区民総出、毎回約100名の無料奉仕出務依頼。
特徴
- 1 自主防災組織の骨格、世話役、各担当などの分担が練られて、有事は力が発揮される。
- 2 地区全体に避難場所案内板が設置され、また、避難道、避難場所を維持管理している。
- 3 災害の発生を予測し、地区内の年齢、男女を問わず取り組みを行っている。
団体概要
- 構成人員 : 中浜地区住民全員及び自主防災組織役員82名
- 団体概要 : 南海地震及び各種災害に備え地区民を守る自主組織。
実施期間
平成17年1月~