優良事例
(防災情報部門)
防災協議会がミニFM局開局
品川区防災協議会八潮地区協議会
(東京都品川区)
事例の概要
■経緯
八潮団地は、昭和58年69棟のニュータウンとして生まれ、5,500世帯14,000名が入居している都内有数のマンモス団地である。平成2年に居住住民の連携を図るため八潮地区防災協議会が発足し、防災安全対策の中心を担ってきた。住民主体の協議会に、八潮地区のアマチュア無線の仲間とボランティアスタッフが協力し、防災に関する情報を提供してきた。しかし、アマチュア無線では一部の人にしか情報が伝わらないことから、多くの人に情報を発信するため、八潮地区防災協議会の1部門としてミニFM局を開局することが、平成19年5月に協議会に提案され、各関係機関に申請後、平成20年3月から活動を開始した。
■内容
- 1.平成2年から八潮地区防災協議会として、八潮地区24の自治会が参加する年1回の大規模な防災訓練を主催してきたが、八潮地区の防災情報等を詳しく住民に知らせる方法はないものかと提案され、ラジオは各家庭にあるので、情報を多くの人に発信できるという思いで平成19年8月に東京都の地域の底力事業に申請をして、活動準備を始め平成20年3月から稼動を開始した。
- 2.平成20年度からミニFM局を開局して、週1回(毎週土曜日の夕方17:00から2時間程度)八潮パークタウンで生活している方々への情報提供とあわせて住宅用火災警報器の設置促進等様々な消防防災情報を八潮地区センターの2階に設置しているFM基地局より、情報提供している。
また、大規模な防災訓練及び、各種イベント会場で移動局を開局し、イベント情報及び消防にかかわる情報を配信している。
■成果
八潮地区は、埋立て地の新しい町で、各地から移り住んできた住民の防火防災意識をいかに高めるかが課題となっていた。
しかし比較的はやく防災協議会が発足し、協議会を中心に八潮地区全体で防災訓練が実施され、住民の防火防災に対する意識が高まってきた。
さらに、アマチュア無線、ミニFM局を活用して住民に火災予防運動等の様々なイベントや防災知識等の消防情報を提供できる体制つくりが確立された。
ただいま実況中
訓練地震が発生しました!身の安全を図ってください
みんな聞いてくれたかな?
避難状況はどうかな
たくさん人が集まった。よかった
みんなに届け、FM84.0MHz(ヤシオ)
苦労した点
広域の情報は、マスコミ、防災無線等から情報収集できるが、八潮地区だけに地域を特定し、情報を提供したいという希望があり、ミニFM局として発足した。八潮地区に限定するため出力を押さえ電波発信方向を工夫する等の努力があった。
特徴
地域を限定し、八潮地区だけに情報を提供、周波数を84.0MHZ(やしお)と判りやすくした。今後は、できるだけ多くの住民にFM局の開局を周知することを目標としたい。
団体概要
八潮地区防災協議会 (69棟24自治会14,000人)
実施期間
平成20年3月~