優良事例(一般部門)
幼少期からのぼうさい教育の取り組み
若草幼児園
(宮城県気仙沼市)
事例の内容
■経緯
気仙沼市は宮城県北に位置しており、太平洋に面しリアス式海岸を有する風光明媚な漁業と観光のまちである。
しかし、そのような土地柄ゆえ明治三陸地震津波・昭和三陸地震津波・チリ地震津波など,過去幾度もの津波被害に遭っている。
政府の地震調査委員会によると宮城県沖地震の発生確率は今後30年以内に99%との予測がなされており、併せて津波の発生も懸念されている。宮城県の被害想定では当唐桑地域では、最大8.7mもの津波の到達が予測され、甚大な被害が予想される。
このようなことから、消防や市等の行政機関による「防災講座」「防災訓練」の取り組みもなされてきているが、特に幼少期からの防災教育は将来における防災意識の高揚につながることから、昭和55年からこれまで、独自の防災教育の取り組みを進めてきた。
■内容
- 1. 当地域は、津波の浸水も想定される区域である。(過去には実際に津波の被害が生じている)
- 2. 園児に対するぼうさい教育の実施
- 3. 園児に関心をもってもらうために、人形の作成や紙芝居などの手法を用いている。
- 4. 幼児園バスの送迎中における津波避難訓練の実施
- 5. 津波避難啓発ポスターの作成
園児の地震避難訓練
津波避難訓練
紙芝居を使った防災教育
模型稲村の火
防災啓発ポスター
苦労した点
- 1. 児童が理解できるようなわかりやすさの検討。
- 2. 常に関心を引くような様々な手法の活用。
特徴
- 1. 園児にも分かりやすいような防災教育の実践
- 2. 紙芝居,模型による教育の実施。
- 1. 幼児園バスによる送迎中の津波避難訓練の実施。
- 2. 津波啓発ポスターの作成・掲示
団体概要
若草幼児園 昭和55年開園
園長:小山重之
実施期間
昭和55年~