2.消防防災に関する情報通信の役割と課題
2-3 課題とその解決のために
消防救急無線や地域衛星通信ネットワークなどの消防防災に関する情報通信システムは、災害情報の収集と伝達、部隊運用における指揮命令伝達など、災害対応時においては無くてはならない重要な情報伝達手段である。消防防災に関する情報通信のシステムの整備や運用には、災害の種別や被害の規模などによって発生する機能低下を最低限とするための準備が求められる。
これらの課題の中には、無線や通信ネットワークなど電気通信システムのハードやソフトウエアを高度化することによって解決する部分がある。一方で、消防防災業務における役割(組織と責任)を踏まえた上で、情報通信のシステムが取り扱う情報の内容(情報コンテンツ)、情報通信のシステムや情報の利用方法(運用の標準化)を工夫することによって、課題による影響を少なくすることが可能である。
- 1.はじめに
- 2. 消防防災に関する情報通信の役割と課題
- 3. 消防防災に関する情報通信の枠組み
(フレームワーク) - 4. おわりに