平成11年8月17日トルコ共和国西部地震災害

災害の概要　派遣要請等　活動概要　主な使用資器材
生存者の救出活動状況　派遣隊員及び部隊編成等
今後の課題と検討事項　総括所感

8. 総括所感

トルコ西部地震の国際消防救助隊の派遣に際して

隊　長
消防司令長　高橋 智章

　この度のトルコ共和国西部地震の災害派遣にあたり、隊員の皆さんへ3つのお願いをして参りました。
　その一つは、被災地トルコ国民のために活動しようと言うことです。
　どんなに素晴らしいものでも、受入れ国の方々に歓迎されないものであったならば、それは被災国の負担になるだけということです。
　その二は、今日まで培ってきた知識、技術、装備を十分に発揮し日本救助隊の名誉にかけて頑張るということです。
　その三は、成田を出発する今の姿のままで無事帰国するということです。自分の身の安全を図れずして他人を救助することはできません。
　救助活動に際しては、トルコの皆さんから十分な理解と感謝をいただき、日本国救助隊としての持てる力を十分発揮し期待に応えていただけたと存じております。
　只一つだけ予想外のことがありました。それは帰国後成田空港での解隊式において隊員ひとりひとりのコメントでした。
　そこにいる隊員は、一週間前の姿ではなく一回り大きくなった隊員の姿でした。
　トルコ国の一日も早い復興を祈念し、この派遣にあたりまして派遣隊支援本部をはじめ関係皆様からの温かいご支援を賜りましたことに心から感謝お礼申し上げます。