コロンビア地震
I 地震発生から現地入りまで
地震災害の概要
コロンビア共和国・アルメニア市の概要
派遣の決定から出国まで 往路・被災現地まで
3.派遣の決定から出国まで
1 派遣の決定
消防庁長官は、コロンビア共和国政府からの派遣要請を受けた外務省からの協力要請に基づき、平成11年1月26日(火)13時02分(発災後9時間43分)、国際消防救助隊員15名を同日中にコロンビア共和国へ派遣することを決定し、当日の出動順位が第一順位である東京、千葉、大阪及び船橋の各消防本部に隊員の派遣を要請するとともに調整作業を開始した。
2 派遣計画の概要
(1) | 派遣先 コロンビア共和国キンディオ県アルメニア市 |
(2) | 派遣期間 平成11年1月26日(火)から (注:派遣時には帰国日程は未定) |
(3) | 1月26日 16時15分 成田集合 18時15分 日本発(シンガポール航空012便) 1月27日 3時55分 ロサンジェルス着 13時15分 ロサンジェルス発(アビアンカ航空予定) 21時05分 コロンビア ボゴタ着 |
3 派遣計画の特徴と隊員の成田までの動向
今回の派遣はIRT発足以来9回目のものであるが、発災後9時間43分という早期の派遣決定と、派遣要請からわずか5時間あまりで成田空港から出国するという行動計画の内容は、過去に例の無い緊急性の極めて高いものであった。
こうした中、派遣命令を受けた隊員は、休務日に自宅で命令を受け急遽参集した者のほか火災現場で活動中の者も含まれ、精鋭の部隊編成が進められて実現した。
また、大阪市消防局は、陸路や民間航空機による移動手段では到底間に合わないため、消防ヘリコプターにより大阪(八尾空港)から成田空港までを約2時間をかけて輸送することとして、無事集結した。
4 団結式
成田空港内特別待合室に集結した15名の隊員は、業務用パスポートの受領等の出国に伴う事務処理や往路の行動計画の説明を受けた後、IRTの団結式を行った。
その後、他の構成メンバーの到着を待って、コロンビア国災害救済国際緊急援助隊救助チーム(JDR)としての団結式が行われた。
5 出国
IRTが搭乗したシンガポール航空012便は、19時6分、予定時刻より51分遅れて日本を出国した。
6 部隊編成表
7 派遣隊員
機関名 | 職名(JDR) | 職名(現職) | 階級 | 氏名 |
---|---|---|---|---|
自治省消防庁 | 副団長 | 救急救助課 広域消防応援対策官 |
北出 正俊 | |
東京消防庁 | 隊長 | 多摩指令室長 | 消防司令長 | 細田 正夫 |
副隊長 | 救助課 救助技術担当係長 |
消防司令 | 阿部 光 | |
隊員 | 警防課 | 消防司令補 | 西原 健治 | |
隊員 | 救助課 | 消防司令補 | 竹泉 聡 | |
隊員 | 八本部救助機動部隊 | 消防司令補 | 篠原 邦隆 | |
隊員 | 二本部救助機動部隊 | 消防士長 | 吉田 耕 | |
隊員 | 目黒消防署 | 消防士長 | 五十嵐裕明 | |
隊員 | 城東消防署 | 消防副士長 | 岩間 弘光 | |
大阪市消防局 | 副隊長 | 救助課救助係長 | 消防司令 | 仲居 徳夫 |
隊員 | 生野消防署 | 消防司令補 | 野呂 忠司 | |
千葉市消防局 | 隊員 | 緑消防署 | 消防司令補 | 石野 一義 |
隊員 | 若葉消防署 | 消防士長 | 永野 隆行 | |
船橋市消防局 | 隊員 | 中央消防署 | 消防士長 | 吉田 和行 |
隊員 | 中央消防署 | 消防士長 | 佐藤 尚吾 |
(以上15名)