インドネシア森林火災
(第ニ次国際緊急援助隊調査チーム) 派遣期間~活動概要
1.派遣期間
平成9年10月22日(水)から11月11日(火)まで21日間
(ヘリコプター2機は、10月24日成田発、11月9日帰国)
2.派遣メンバー 計6名
- (1) 人員 計 43名
- ・ 外務省 2名(アジア局南東アジア第二課)
- ・ 消防庁 1名(自治省消防庁救急救助課)
- ・ 消防本部 29名(東京消防庁19、名古屋市消防局5、大阪市消防局3、横浜市消防局2)
- ・ JICA 4名(国際協力事業団)
- ・ JMTDR 2名(国際緊急援助隊医療チーム)
- ・ ANAM 5名(全日空整備)
- (2) ヘリコプター 2機
- ・東京消防庁JA9692:SA365N1
- ・名古屋市消防局JA6779:AS365N2
3.派遣地
インドネシア共和国 スマトラ島ランポン州
4.任務等
インドネシアのスマトラ島南部のランポン州とその周辺で発生している森林火災に対し、ヘリコプターから赤外線カメラ等を使用したモニタリングにより、同地域の森林火災の情報収集と分析を行い、現地災害対策関係者に情報を提供等する。
5.活動概要
- (1) ヘリコプター2機によりランポン州全域にわたる森林火災のモニタリングを実施して28カ所の火災箇所を把握するとともに、延焼方向、範囲等の状況分析を行った。延べ54回(総飛行時間54時間)の飛行を実施した。
- (2) モニタリングした状況を即日分析し、州災害対策本部等に情報提供するとともに、消火活動に関する助言を行った。
- (3) ヘリコプターによる消防活動支援の状況
- ・ 上空からのヘリテレ映像を、可搬式ヘリコプター映像受信装置を活用しモニタリングを実施
- ・ 赤外線カメラを活用し、26カ所のホットスポット(火災の高温域)を確認しデータ分析を実施
- ・ ヘリコプターに搭載したGPSを活用し、ホットスポットの位置(緯度、経度)を測定
- ・ ランポン州東部の国立公園の泥炭層火災の調査を実施
- ・ オーストラリア空中消火隊と連携し、火災地点1カ所を鎮火に導く活動を実施(延焼域へ誘導、投下ポイントの合図、消火効果の確認)
- (4) 上記(1)~(3)の調査結果についてレポートを添えてインドネシア政府に報告した。