平成17年10月9日パキスタン・イスラム共和国地震災害

地震の概要　被害状況　派遣要請・出発　派遣期間等
派遣隊員　活動の詳細(1)　(2)　(3)　(4)　(5)　(6)
捜索救助活動中の環境　国際緊急援助の課題
おわりに

6.活動の詳細

(5)捜索救助活動4日目(10/13)

　新たな要救助者の情報もなく、発災後既に5日を経過し、建物の構造上から生存者の可能性もないことから、遺体収容も行うとの活動方針を決め、初日に調査したチャパルグラム集落で活動すべく、私と数人が先遣隊として赴きました。そこで集落の年配者に話を聞いたところ、「チャパルグラム集落の住民は34人が死亡し、その遺体はすべて収容した。現時点での住民の要救助者はいない。」との正確な情報を得たため、活動を中止することを決めました。
　そこで、初日に調査したコートクェラ集落に先遣隊が再び赴き、要救助者1名を発見し、11時半頃住民と協力してこの10歳の女性を搬出しましたが、既に死亡していました。
　さらに、2人目の要救助者(10歳の女性)があったので、この遺体を搬出するための足場を設営し、12時20分頃に家族等に現場を引き渡しました。

　これらにより、バトグラム村周辺において要救助者の情報が途絶えたため、13時45分頃に捜索救助活動を終了することを決定しました。