平成5年12月13日マレーシア・ビル倒壊災害

救助活動方針

マレーシア・ビル倒壊災害

はじめに マレーシア・ビル倒壊の災害状況
国際消防救助隊の構成 行動日程
救助活動を取り巻く環境 救助活動方針
救助活動概要 各国救助隊の状況 総括 最後に

5.救助活動方針

現地に到着するとともに、救助資機材の点検と併せ救助活動に着手したものであるが救助活動を取り巻く環境は次のようなものであった。

  • (1)現場到着後、マレーシア政府現地対策本部(責任者・警察庁長官)及びフランス救助隊と協議し、日本救助隊は倒壊建物南側(フランス救助隊は北側)を担当区域として決定する。
    併せてベースキャンプを倒壊建物西側約400mの位置に、前進指揮所を同じく約50mの位置に設定し、活動の拠点とした。
  • (2)主な救助活動としては、既に調達してあったパワーショベルを用い瓦礫等を排除しながら、ファイバースコープ及び地中音響探知機による生存者の検索確認方法とした。
  • (3)行方不明者の生存可能性からして、一刻も早く救助活動に着手する必要があるとの判断から居住者が居ると思われる付近を重点に到着初日から夜を徹しての活動を行うこととした。

「夜を徹してのファイバースコープを活用した検索活動」