ニュージーランド南島地震災害
地震の概要 派遣期間及び派遣先 派遣隊の構成
被害状況 経 過(1) (2)
国際消防救助隊隊員名簿
派遣・活動概要(1) (2) (3) (4)
主な使用資器材 さいごに
9.さいごに
ニュージーランドを含む先進国からの我が国への救助隊の派遣要請は今回が初めてのものでした。
また、他に特筆すべきことは、援助要請に先駆け、緊急調査チームとして先遣隊を派遣したこと、邦人行方不明者が多数発生したこともありますが、政府専用機による第1陣の早期の投入により早期に現地到着し活動が開始できたこと、第2、3陣の派遣、INSARAG(国際捜索救助諮問グループ)ヘビー級認定後初の救助チームの派遣といったことが挙げられます。
現地では余震や雨、倒壊後の火災の影響もあり困難な窮状でしたが、国際消防救助隊をはじめとする我が国JDR救助チームは、その持てる技術、強い使命感により捜索活動を展開しました。
残念ながら全活動を通じて生存者の発見救出には至りませんでしたが、その活動ぶりには現地の政府機関、関係機関や邦人被災者家族等から高い評価、感謝の意が寄せられました。
なお、第3陣が帰国する直前に東日本大震災が発生し、いまだに行方のわからない方が多数あるなか復興が始まろうとしています。
ニュージーランド、日本両国において犠牲になられた方々の冥福を心からお祈りするとともに、今回の活動が今後の被災者支援の礎の一つとなれば幸いと思っています。