平成8年10月30日エジプト・アラブ共和国ビル崩壊事故

災害概要

エジプト・アラブ共和国ビル崩壊事故

災害概要 活動概要
救助活動に使用した資機材(主なもの)
派遣隊員 派遣等経過 活動総括
今後の課題と検討事項 総括所感 活動写真

1.災害概要

  • (1)発生日時:1996年10月27日(日) 18時25分ころ(現地時間)
  • (2)場所:エジプト・ヘリオポリス(カイロ郊外)12階建アパート
  • (3)被害状況
    • ア 崩壊の状況
      ヘリオポリス市内の12階建て複合用途ビル「アブドラ・ヌール・ストリート5番」2階で、銀行の拡張工事のため柱を取り除いたところ、徐々に崩れビル全体が崩壊し、100名以上の住民が瓦礫の下敷きとなった。
    • イ 人的被害
      死者:64名
      負傷者:不明
      自力脱出:15名
      救出:24名
    • ウ 物的被害
      12階建のビルは、一部角部分を6階ほど残し、大半が崩壊し瓦礫と化した。ビルの用途は、1階が銀行とクリニック、2階以上階は各階4戸の計40世帯のアパートである。
      建物規模は、間口25メートル、奥行34メートル、建面積約800平方メートルである。
    • エ 建築構造等
      鉄筋コンクリート造で、柱、床を除く壁体、間仕切りの大部分がレンガをコンクリートで固めた構造となっている。又、コンクリートは、日本のコンクリート造と比較しセメントが少なく砂が多い。崩壊したコンクリート片は、小さく砕け砂山のようになっており、崩壊部分には空洞箇所が殆どない状態であった。