フィリピン地震災害
はじめに フィリピン共和国地震災害の状況
国際消防救助隊の構成と携行資機材
行動日程 救助活動 尾崎統括官に聞く 隊員の手記
はじめに
平成2年、6月のイランにおける大地震の悪夢がさめやらぬ7月16日、フィリピン・ルソン島を震源とするマグニチュード7.7の大地震が発生し、大きな被害をもたらした。フィリピン共和国政府は、日本国政府に対し、救助隊、医療班、医薬品等の緊急援助の要請をした。これをうけて外務省は、国際緊急援助隊の派遣を決定し、救助部門の実働部隊の派遣を消防庁長官に要請した。消防庁長官は救助部門の実働部隊として国際消防救助隊を編成してこの要請に応えることとし、東京消防庁、名古屋市消防局、広島市消防局に職員の派遣要請をした。