昭和61年10月11日エルサルバドル地震災害

帰国後の動き

エルサルバドル地震災害

地震の被害状況 国際消防救助隊の構成等
携行救助資機材 出発までの動き
被災地での活動状況(1) (2) (3) (4)
各国救助隊の体制 第2次派遣隊
現地での新聞報道及び反響 帰国後の動き
外務省の支援
体験記(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9)

帰国後の動き

10月20日ー帰国

■ 国際緊急援助チームは、10月18日18時00分(現地時間)クスカトラン国際空港を出発し、ロサンゼルス経由で10月20日17時40分(日本時間)新東京国際空港に到着した。
同空港には、関根消防庁長官、中條東京消防庁消防総監、独古横浜市消防局長をはじめ、多数の職員、関係者が出迎えた。同空港では、まず外務省主催による国際緊急援助チーム全体の解団式が行われ、席上エルサルバドル共和国駐日大使からお礼の言葉が述べられた。

■ 続いて、関根消防庁長官、中條東京消防庁消防総監、独古横浜市消防局長に対する国際消防救助隊としての報告式が行われ、古内消防庁緊急救助室長から消防庁長官に対し、任務を果たして無事帰国した旨の報告が行われた。

■ その後一行は、自治省に向い葉梨自治大臣に対し帰国報告を行い、大臣からは絶大なる賛辞のことばが送られた。

■ さらに、東京消防庁、横浜市消防局に帰庁し、それぞれ職員等の温かい出迎えを受けた。

価値ある救助活動に感謝

エルサルバドル駐日大使
エルメスト・アリエッタ・ペラルタ

 派遣された皆様に大変感謝いたしております。また、日本政府の人道的配慮に心から感謝しております。
 災害に遭って被災民が苦しんでいる時に、一番頼りになるのは、やはり親愛なる国家から援助をいただけることです。我々日本に居住するエルサルバドル人も、日本の方々が、我々に親切にして下さったことに対し感謝するしかありませんでした。
 非常に離れている日本とエルサルバドルですが、地震が発生した当日に、15名の皆様を派遣された日本政府に、もう一度あらためて感謝の意を申し述べざるを得ません。このように遠い国から、地震災害で苦しんでいる人々の救助のために、多数の人々に現地エルサルバドルに行っていただき、あらためて感謝したいと思います。
 当然、我々エルサルバドル国民に対して行った救助活動に対しては、十分誇りに思って下さい。我々は皆様の救助活動が非常に価値あるものであったと確信いたしております。
 最後に、もう一度あらためて、この地震の経験を通じまして、これまで伝統的に存在しています両国間の友好関係と相互理解が、一層増進されますことを心から祈っております。エルサルバドル政府と国民の名において、皆様のご活躍に感謝の意を表します。ただただ一言、感謝の意を述べさせていただきます。本当にありがとうございました。

(10月20日 新東京国際空港で行われた解団式でのお礼の言葉=要旨)

■ 関根消防庁長官、中條東京消防庁消防総監、独古横浜市消防局長及び古内救急救助室長以下9名の隊員が皇太子殿下に救助活動の任務を無事終了して帰国した旨を報告するとともに、古内室長ら9名の隊員から約1時間にわたり、地図、資料、スライドによって救助活動の実情について説明がなされた。