昭和61年10月11日エルサルバドル地震災害

被災地での活動状況(1)

エルサルバドル地震災害

地震の被害状況 国際消防救助隊の構成等
携行救助資機材 出発までの動き
被災地での活動状況(1) (2) (3) (4)
各国救助隊の体制 第2次派遣隊
現地での新聞報道及び反響 帰国後の動き
外務省の支援
体験記(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9)

被災地での活動状況(1)

10月12日(日)(現地1日目 快晴 日中30℃以上)

■ 国際緊急援助チームは、9時53分にクスカトラン国際空港に到着、直ちに大使館が手配した車で次のり災地の状況を確認した。

  • ・ サンマルコ地区
    地滑り、橋梁の破損が散見された。
  • ・ サンハシント地区
    家屋の倒壊被害が甚大であった。
  • ・ ルーベンダリオビル
    第1ビル、第2ビルともに全壊、第2ビルは1階より白煙が噴出中であり、消防隊が消火中であった。
  • ・ 国立小児病院(ブルーム病院)
    1階部分が崩壊していた。
  • ・ ショッピングセンター・ピテス
    1階部分が崩壊していた。

■ り災地の現場確認後、江藤駐コスタリカ大使等より、エルサルバドルの国情及び被害状況等について説明を受けるとともに、今後の国際緊急救助チームの活動の方針について協議した。

ルーベンダリオビルの概要

建物の立面図、平面図等が入手できず、収容人員、建物に関する情報がほとんど得られなかった。各国の救助隊も同様である。実地見聞したところ、建物概要は、次のとおりであった。

1 構造

  • ・ 第1ビル RC 4/1
  • ・ 第2ビル RC 5/0

2 用途(複合用途ビル)

  • ・ 第1ビル
    1階(店舗及び飲食店)、2階(歯科診療所、オフィス)、3・4階(オフィス)
  • ・ 第2ビル
    1階(店舗及び飲食店)、2~5階(オフィス)

3 敷地面積 約2,400m2

4 延べ床面積 約11,000m2

5 倒壊時ビル内に居た推定人員
 約604名(アメリカ救助隊の推定による。)

  • ・ 第1ビル 4/1
    各階に32、全体で128の事務所等がある。
    各事務所等に従業員が2名いると想定した場合、全体で256名である。
    各事務所等に客が1名いると想定した場合、全体で128名である。
    想定人数 計384名
  • ・ 第2ビル 5/0
    各階に22、全体で110の事務所等がある。
    各事務所等に従業員が1名いると想定した場合、全体で110名である。
    各事務所等に客が1名いると想定した場合、全体で110名である。
    想定人数 計220名