国際消防救助隊
1.国際消防救助隊の概要
国際消防救助隊(International Rescue Team of Japanese Fire-Service:略称“IRT-JF”:愛称“愛ある手”)は、昭和60年にメキシコやコロンビア等で大規模災害が相次いで発生したことをきっかけに、外務省から消防庁に対して被災国政府の援助要請がある場合の救助隊の派遣について意向打診があり、消防庁は、これに積極的に協力することとして、昭和61年4月に発足し、同年8月に、カメルーン共和国の有毒ガス噴出災害に対して初めての国際消防救助隊を派遣しました。
昭和62年に法律が整備され、国際消防救助隊は、国際緊急援助隊(Japan Disaster Relief Team:略称 JDR)の救助チームとして警察、海上保安庁と共に組織され、被災地での援助活動を行います。消防庁長官は、外務大臣からの協力要請と協議に基づき、登録消防本部へ派遣要請を行い、国際消防救助隊を派遣することになります。国際消防救助隊には、77消防本部に所属する救助隊員599人が隊員として登録されています。
2.活動実績
- 平成27年4月25日ネパール地震
- 平成23年2月23日ニュージーランド南島地震災害
- 平成21年10月1日インドネシア西スマトラ州パダン沖地震災害
- 平成20年5月15日中国四川省における大地震災害
- 平成17年10月9日パキスタン・イスラム共和国地震災害
- 平成16年12月29日スマトラ沖大地震及びインド洋津波災害
- 平成15年5月22日アルジェリア地震災害
- 平成11年9月21日台湾地震災害
- 平成11年8月17日トルコ共和国西部地震災害
- 平成11年1月26日コロンビア地震
- 平成9年10月22日インドネシア森林火災
- 平成8年10月30日エジプト・アラブ共和国ビル崩壊事故
- 平成5年12月13日マレーシア・ビル倒壊災害
- 平成3年5月15日バングラデシュサイクロン災害
- 平成2年7月18日フィリピン地震災害
- 平成2年6月22日イラン地震災害
- 昭和61年10月11日エルサルバドル地震災害
- 昭和61年8月27日ニオス湖ガス噴出災害