1.消防大学校
大正末期にイギリスから輸入、堺市外-町消防組合に配置されたものです。
30馬力、放水量550ガロン/毎分。
昭和41年3月31日、同組合より寄贈されました。
2.京都市消防局
このポンプは,ロンドンのシアント・メイソン社1884年製のポンプで,元宮内省所属の修学院離宮に配置されていたものです。
1901年(明治34年)7月に,初めてこのポンプが京都府上・下両区の火災消防組に配置されました。
現在は,一般社団法人八瀬童子会の所有で,京都市消防学校に展示されています。
京都市消防局 総務部総務課
3.岩手県両磐地区消防組合(現在の一関市消防本部)
大東町内に大正9年に配備された蒸気消防ポンプが復元され、予防活動に一役買いました。
この蒸気消防ポンプは馬牽き(ばびき)型蒸気消防ポンプで明治時代末期(1900年頃)に開発されたものであり昭和23年まで現役として活躍していました。
春先は空気が乾燥し風が強く、林野火災が多発する時季でもあることから、同町摺沢地区の消防団が、この時代に珍しい蒸気消防ポンプを住民に披露し、火災予防広報を兼ねてポンプの試運転を行いました。
この蒸気消防ポンプのほか、腕用ポンプ、そして今の消防ポンプの原型であるエンジンポンプの3台を同時に放水させ、世代を超えた共演を行い、消防技術に理解を示していただきました。(実際に放水できるポンプは、全国でこのポンプ1台ではないかと思います。)
出典:岩手県両磐地区消防組合(現在の一関市消防本部)ホームページ「消防からのお知らせ」より