消防組織の概要

3.国の消防組織ー消防庁

 消防組織法には、消防に関する国の組織として総務省の外局に消防庁を置き、その長を消防庁長官とすることが定められています。
 前述のように自治体消防の原則がありますので、消防庁が直接消防活動を行うことはありません。消防庁の任務は消防に関する制度の企画・立案と、広域的に対応する必要のある事項などで、主な所掌事務は次のとおりです。

  • •都道府県、市町村への消防に関する助言・指導
  • •消防制度や基準の企画・立案
  • •消防職員や消防団員の教育訓練
  • •消防に関する試験や研究
  • •非常事態時における各種の対応
  • •消防に関する国際協力

【消防庁の組織】

 消防庁の組織は次のとおりです。(令和4年4月1日現在)

【消防大学校】

 消防庁の付属機関である消防大学校では、消防職団員の幹部教育や教育方法の研究を行っています。

【消防研究センター】

 消防研究センター(平成18年4月発足、前身は消防研究所)は総務省消防庁消防大学校所属の研究機関であり、火災やその他の災害に関する各種研究開発や火災原因調査など、消防の科学技術に関する研究開発を総合的に行っています。