消防組織の概要

1.消防の責任は市町村(自治体消防制度)

 消防の管理者は市町村長であり、消防に要する費用は当該市町村が負担します。実際の業務の遂行に当たって、市町村長は消防機関(消防本部や消防団等)の長を通じて指揮監督を行うことになります。
 なお、市町村長が条例に従って消防を管理することとされていますが、消防の管理に議会が一定の関与を行うことによって、住民の意思を反映させようという趣旨のためです。
 また、災害が複数の市町村にまたがって発生した場合や、大規模災害や特殊な災害のために一市町村では対応しきれない場合などに、相互に応援する努力義務があります。
 一方、国及び都道府県には市町村の消防行政を補完する役割があり、必要に応じて助言や指導、勧告を行うことができるとされています。

【消防事務の共同処理】

 消防事務を単独の市町村で行う他に、いくつかの市町村が共同して消防事務を行う「一部事務組合」や「広域連合」、消防事務を委託する「事務委託」といった方式があります。