瀬戸内海と日本海のほぼ中央にあるのがここ津山の町で、山陽と山陰の接点である。
岡山を出る時晴れていた空も、北へ向うに従って雲が厚くなり、津山に着いた時は小雨が降っていた。城山下の狭い通りが旧出雲街道、両側には商店や民家が並んでいるが、人影は少なく時々自動車が走る程度である。
そんな町中に一際目を惹くのが、黒い木の火の見櫓。横には土蔵造りの消防車庫も新築されていた。町並保存に合わせての建設か。
何時しか降り止んだ暗い空に、黒い火の見櫓はよく似合う。