「八幡堀をぜひ見ておいで」と、知人の画家にかねてから勧められていた。
近江八幡の駅から約2キロ程歩き、途中で道を尋ねたとき、「私ら皆んなで堀を甦がえらせたので、ぜひゆっくり見て欲しい」と親切に教えて呉れた。
なる程、八幡堀周辺は美事に整備されている。堀に沿って幾棟もの白壁の土蔵が並び、堤には桜、連翹が春を歐歌し何処かで時々チチッと鳥の声がする。
堀の水面をゆっくり雲が流れまさに『行雲流水』の世界。一隻の水舟がアクセントか。