江戸の面影残す町

江戸の面影残す町


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江戸の面影残す町 関(三重) 平成5年8月

東海道五十三次の中でも、最も昔の面影を残していると云われる関宿は、全長約1.8キロに及び、今は『関町重要伝統的建物群保存地区』と云ういかめしい名前で指定されている。

町屋は比較的軒が高く、二階の壁には虫篭窓や大きな飾りを施した家があり、往時の繁栄を物語っている。郵便局も銀行も町並保存に協力して造りは古風である。

この宿場に入る前、食堂で貰った飴を口に入れる。疲れた身体に一粒の好意がほんのりと拡がって行く。

帰り道田圃の畔で鳴くキリギリス、今年始めて聞く声である。