火乃要鎮 妻篭(長野) 平成2年8月
中仙道は山の中。開発が遅れた分だけ時の流れが佇んでいるのであろう。
深い山々は杉や檜の植林で、それがブロック毎に真夏の太陽に黒く輝く山の中、特にこの辺りは木曽路と呼ばれていると聞く。
妻篭宿には、ほぼ中央に桝形があるためか一筋の町並にもちょっとアクセントが付いており、宿場の中でも特に人気のある場所が観光バスで乗り込んで来る客で溢れているが、その混雑がふと止絶える時があり、その瞬間ここは江戸の昔に表情を変える。
ふと見ると『火乃要鎮』と書いた木の箱があり、覗いてみたが暗くて何も見えなかった。