合掌の里 五箇山(富山)平成4年9月
宿泊した旅館の御主人村上さんの好意で、五箇山は相倉(あいのくら)の合掌造りまで案内していただいた。
城端から約30分。車は霧深い峠にかかり、頂上の五箇山トンネルを抜けるとヘアピンカーブの下り坂、そして相倉の集落に出た。
朝霧も徐々に消え、その中から初めて見る合掌造りの大きな構えが深い緑の中に現われた。『重要伝統的建物保存地区』として指定されて以来、観光客も多く、今では民宿をしている家もあると云う。
霧も晴れ、濡れた草木や茅茸屋根は色が一段と冴えて、何処かで鳴く鳥の声が流れて来た。