ここは昔の会津街道。道を挟んで両側に茅茸民家が約40戸程並び、軒並みに土産物や団子に餅などを売っており、客を呼ぶ声がやたらに大きい。神社の縁日か、大内商店街の大売出しと云ったところ。
その宿場の中央に、でんと構えた火の見櫓、しかし、残念ながら半鐘はない。登ってみると宿場全体がよく見えて、さながら宿場の番人である。
4時も過ぎると客も去り、今までの喧噪が嘘のように静かになった。
これで夕焼空に鴉でも飛んで呉れたら云うことなしの絵になるのだが・・・