1.富山市安田町2丁目
富山駅に近い市街地に残っている火の見櫓。富山市には郊外も含めて13基の火の見櫓が残っているが,4本足なのはこれ1基のみ。空襲もまぬがれて,生き残ったと思われる。半鐘も健在。
2.富山市八人町
これも富山市の中心部に残された火の見櫓。家と家のほんとうにわずかなすきまに立っている。使われなくなってから塀が立ってしまったようだ。そうでなければどうやって上ったのだろうか。3本足の上に四角の見張り台と大きな屋根がアンバランスでユーモラスな印象を受ける。
3.西礪波郡福光町竹林
JR氷見線越中山田駅のすぐ前に立つ火の見櫓。鉄製のアーチで屋根がないのは,背後の山の向こうの石川県によく見られるタイプ。となりの古い消防小屋とともに礪波平野を見守っている?
4.新湊市松木
すそが広く,先が細い尖ったプロポーションが印象的。小さな屋根のバランスもいい。基部中央には三角水準点が設置されている。ちょうどこの写真を撮ったとき,頂部のサイレンが大きな音で鳴っていた。
5.滑川市上島
頂部をサイレンにゆずった半鐘が,途中からちょこんと吊り下げられている。屋根はすそ広がりの8角形で傘のような形。富山県にはこの屋根が多いようだ。遠くには立山連峰が見えるが,アングルがうまくいかず,写真ではお伝えできないのが残念。
6.下新川郡入善町上野
旧北陸道沿いに立つ火の見櫓。4本足の一面がはしごになっているタイプで,横から見るとすっきりと見える。屋根はやはり傘のような形だが,こちらは6角形。