1.さぬき市末
三本脚の三角屋根がスマートな火の見櫓。頂部の方位針が大きく目立つ。さぬき市は2002年に5町の合併でできたばかりの市。
2.さぬき市志度
四国巡礼の古刹,志度寺の裏に立つ火の見櫓。目の前に瀬戸内海の景観が広がる。源平の合戦で舞台となった海で,海越しに屋島が見える。
3.坂出市神谷町
讃岐地方に特有のポコポコとした山が見える。一見,それ以外には特徴のない景観だが,このすぐそばに国宝神谷神社があり,このあたりの古い歴史を物語っている。
4.綾歌郡国分寺町新名
屋根が骨組みだけになってしまっているが,構造はきれいに残っている。脚下の御影石に寄贈者の名とともに「昭和29年1月吉日」とある。奈良時代に讃岐国国分寺が開かれた町。
5.仲多度郡満濃町吉野
屋根の上まで鉄骨の骨組みが突き出している珍しい火の見櫓。高さも非常に高く20m以上ありそうだ。付近には溜池が多く,町の名も,古代につくられ弘法大師にもゆかりのある満濃池から取られている。
6.仲多度郡仲南町佐文
讃岐らしい山を背景に立つ火の見櫓。この佐文地区に伝わる雨乞い祈願の「綾子踊」は国の重要無形民俗文化財となっている。雨が少ないこの地方ならではの文化。