防火衣
防火衣は、火災が発生したときに着用する資機材です。火災現場では、消防隊員さんはとても危険な場所で活動するため、煙や炎、熱気などから体を守る様に工夫された服装が必要です。
防火衣を着用した救助隊の様子です。
背中に背負っているのは空気ボンベ、袖や裾の反射材は煙の中や暗い場所などでもよく目立つためです。
防火衣は上着とズボンに別れていて、熱に強く、切れたり破れにくい素材でできています。防火衣を着るときには、ほかに安全長靴、ヘルメット、手袋、安全ベルトなども一緒に着用します。
防火衣と併せて使うヘルメットと空気呼吸器です。防火衣は全体で20kg近くにもなるため、空気ボンベは金属でない軽い素材でできています。
防火衣を着用しているところです。高い襟と、ヘルメットについた『シコロ』で隊員の首や顔を守ります。
防火衣を着用した救助訓練の様子、これから屋内へ入ろうとしています。空気呼吸器の着いたマスクを装着すれば、煙に目や喉を痛めることもありません。
無事に救助できました。腰のひもは互いをつなぐ命綱です。防火衣は、煙や炎、熱気から隊員を守りますが万能ではありません。正しい使い方をすることで威力を発揮します。