保護者のみなさまへ
少年・幼年消防クラブとは?
少年・幼年消防クラブ活動の様子
保護者のみなさまへ
1.少年消防クラブの目的
少年消防クラブは、主に10歳から15歳までの少年・少女により構成されており、少年期から防火・防災についての知識等を身近な生活の中に見いだすとともに、日頃から防火・防災講習会等への参加、火災予防ポスターの作成、防火パトロールや防火・防災に関する研究発表会の実施などの活動を行っています。昭和25年の制度発足以来(注:ただし制度発足以前から同様の活動を行っている組織は各地に見られています。)、少年・少女に地域での防火・防災のリーダーとなってもらうため、あくまで純粋な社会教育クラブとして活動が続けられており、平成16年5月1日現在、全国で5,980クラブ、約46万人のクラブ員により構成されており、各地域で火災のない明るいまちづくりのために活躍しています。
<少年消防クラブ設置の目的(昭和25年12月1日付国消管発第274号)>
火災予防に関する知識を少年の頃より培って将来における予防的成果に俟つとともに少年の言動には親が深い関心を払うものであると云う機微をつかんで少年を介して各家庭ひいては学校火災の減少を図ることを目途とし、なお、火に関する諸原理を実際に即して勉学させ学校において教育させるべき社会科理科及び家庭科の学業を補助することにある。
2.幼年消防クラブの目的
保育園.幼稚園の幼児を対象にした防火団体で、楽しさの中から「火遊びの怖さ」を知る組織のことで、財団法人日本防火協会により昭和55年より幼年消防育成事業がすすめられています。幼年消防クラブの大きな目的は次の通りです。
- (1) 正しい火の取扱いを教える・・・・・火遊び火災の防止
何にでも興味を持ちはじめ、大人の真似をしたがるようになる幼児に、火の大切なことと、火の取扱いを間違えたときの恐ろしさを教え、多発している火遊び、火いたずらによる火災の防止を図り、また災害時の身の守り方を身につけさせるとともに、防火意識の根を植えつけることは、極めて大切なことであります。 - (2) 消防の仕事に対する理解を深める・・・・・社会教育の一端
消防の仕事を理解させ、消防職・団員が、住民生活の安全を守るため、規律正しく、不眠不休の活動をしている実態にふれさせることは、将来、立派な社会の一員となる素地を作る上に役立つものであると思います。 - (3) 防火思想の普及
幼年消防クラブの幼児達が、熱心に幼年消防として行動しているところを、父母兄弟や近隣の人々が見たり親しんだりする中で、地域における防災思想の普及が効果的に図られることになります。
こうしたことは、幼年消防としてではなくとも、既に広く実施されていることですが、幼年消防の法被(はっぴ)を着せたり、クラブ員ワッペンを着けさせて幼年消防であることを明確にすることにより、その効果は、大いに増幅される物であります。
3.優良クラブの表彰<少年少女消防クラブフレンドシップ>
少年少女消防クラブフレンドシップは、全国少年消防クラブ運営指導協会の主催によるものです。同協会は、総務庁消防庁、都道府県消防主幹課長会、全国消防長会等で構成されており、会長は消防庁長官です。
以下より令和2年度の消防庁報道資料をみることができます。
4.少年・幼年消防クラブの最新ニュースはこちらから!
財団法人 日本防火協会のホームページにある「ネットニュース」の中で、少年・幼年消防クラブについての最新ニュースが紹介されています。下のリンクボタンからおすすみ下さい。
【「少年幼年消防クラブの概要」参考・引用文献】
総務省消防庁報道資料「少年少女消防クラブフレンドシップ2005の開催(平成17年3月23日)」
幼年消防各地のあゆみ,財団法人日本防火協会,1991
少年消防クラブの活性化に関する調査研究報告書,財団法人消防防災科学センター,1991