9.昭和50年代の消防

(5)救助

昭和50年代の消防

(5)救助

 昭和49年中の救助活動の実施状況は、救助活動件数6,157件、救助人員8,715人であり、最も多かった救助活動は交通事故によるもので全体の約48%を占め、火災による救助活動は全体の約10%とわずかである。また、救助隊設置団体は317団体、救助隊数834隊、救助隊員数1万2,397人で、そのうち救助業務に専従している専任救助隊員は1,079人であった。
 これに対し昭和59年中における全国の救助活動の実施状況は、救助活動件数1万5,826件、救助人員1万3,690人、最も多かった救助活動は昭和49年次と同様に交通事故によるもので全体の約40%を占める。しかし、49年当時は少なかった火災による救助活動が大幅に増加し、全体の約35%を占めるに至った。この原因は建物の高層化によるものである。なお、救助隊は521消防本部において1,581隊設置され、救助隊員数は2万31人、専任救助隊員は7,284人と増設増員され、救助活動の大幅な充実強化が図られた。