昭和40年代の消防
(5)救助
昭和30年代及び40年代前半における消防の救助活動は、第一次的には火災現場での人命救助に重点がおかれていた。しかし、火災以外の災害発生時にも消防への救助要請が多く、火災のみにとどまらず、災害発生時には人命の救出救助にあたっていた。また、救助活動の態様によっては警察、自衛隊、水防団及び山岳会その他民間団体との協力のもとに行われ、それは今日も変わらない。
第1回全国消防救助技術大会(昭和47年9月28日)
東京豊島園
全国から消防職員代表524人が参加
(「自治体消防四十年の歩み」より)
昭和49年中における全国の救助活動の実施状況は、救助活動件数6,157件、救助人員8,715人、最も多かった救助活動は交通事故によるもので全体の約48%を占め、火災による救助活動は全体の約10%とわずかである。また、救助隊設置団体は317団体、救助隊数834隊、救助隊員数1万2,397人で、そのうち救助業務を専任している隊員は1,079人であった。